おでのこの生え際の後退を止める

毛乳頭は髪の毛の司令塔

髪の毛の構造
こちらのイラストをご覧ください。

これは人間の髪の毛とその周辺を表したイラストです。

人間は母親の胎内でだいたい6ヶ月の時点で毛包という部分が完成します。

この毛包というのは髪の毛を包む鞘のようなものです。図のような構造になっており、周囲の毛細血管から栄養や酸素を受け取って髪の毛を作り出しています。

栄養を受け取るのは図の一番下の毛球部です。毛乳頭が毛細血管から栄養などを吸い上げ周りにある毛母細胞が栄養をを吸収し、分裂を繰り返すことで髪の毛ができ上に伸びていきます。

ちなみに毛乳頭はその役割から髪の毛の生産司令室などと呼ばれています。

これが髪の毛が伸びる仕組みです。

その他の部位について

毛包にはこれ意外にも役割を果たす部分があり、バルジという部分から飛び出している立毛筋はその名のとおり毛をたたせる筋肉です。寒いときや恐怖を感じたときに毛を逆立てさせるときにこの筋肉が使われます。簡単にいうと鳥肌が立つときに使われる筋肉です。

また、バルジよりも上にある脂線は皮脂が分泌され、皮脂膜を作ってくれるので髪の毛や頭皮が乾燥から守られています。

髪の毛自体(毛幹)の構造

髪の毛の構造

へたくそな図で申し訳ありませんがこちらが髪の毛の構造です。外側に出ている毛幹と呼ばれる部分はこのような構造になっています。

毛髄(メデュラ)

一番内側は毛髄(メデュラ)と呼ばれる部分。実はこの部分はまだ解明されてない部分なようで、髪の毛の太さなどに関係してくると言われてはいますが、明言はできません。

わりとスカスカな構造になっているようです。欧米の人にはこの毛髄がほとんど無いという話も。

毛皮質(コルテックス)

その外側にあるのが毛皮質(コルテックス)です。この部分が髪の毛の大半を占めていて大切な部分と言われています。たんぱく質を主成分とし、この他脂質、水分、メラニン色素を含んでいます。髪の毛のしなやかさや強さに関わってくる部分です。

また、毛皮質はマトリックスタンパクと非ケラチンタンパクという細胞で占められていて化学反応を受けやすいという性質をもっています。パーマやカラーなどで髪の毛が変化するのはこのためのようです。

毛小皮(キューティクル)

髪の毛の外側を覆う細胞の層です。うろこのように重なっています。

トリートメントのCMなどが髪の毛の拡大写真が表示されるときに見えるあれです。

髪の毛がやわらかく曲がるのはこの形状のおかげです。また水分を保つ役割もあります。

このうろこ状の毛小皮が密になっているのが健康な髪の毛だといわれていますが、一度傷んでしまうと再生することはありません。毛皮質からたんぱく質や脂質が流れ出て水分が保持できなくなってパサパサの髪になってしまいます。

ちなみに毛小皮は人によってそれぞれ違い、指紋のように誰の物か判別することができるそうです。

髪の毛の生え変わりのサイクル

発毛サイクル

意外に思われるかもしれませんが、人間は生まれたときから毛根の数が決まっています。

「じゃあなんで髪の毛が薄くなったりハゲたりするの?」と思われるかもしれません。

その理由は髪の毛がそれぞれ成長期、退行期、休止期という3つを繰り返しているからです。これがヘアサイクルと言われるものです。

それぞれを詳しく見て見ましょう。

成長期

髪の毛は毛細血管から栄養を取り入れて成長しますが、この髪の毛が作られている期間を成長期といいます。

細胞が分裂を繰り返してどんどんと髪の毛が上へ押し上げられている状態です。

だいたい期間は2年から6年で髪の毛全体のうち90%が成長期にあるといわれています。

成長期が長ければその分長く成長し太くなる傾向にあります。

退行期

成長期の次にやってきて、細胞分裂が衰えてくる時期です。この退行期には髪の毛の色を決める色素細胞も活動が穏やかになります。期間は短く14日前後です。

休止期

退行期の次は休止期です。

細胞分裂が止まり毛が伸びなくなります。期間は3ヶ月ぐらいでその後にまた成長期がやってきます。

成長期に入ると新しい毛髪に押し出されて古い髪の毛が抜け落ちます。

ただし、髪の毛は1本1本サイクルが異なるので猫などの動物のようにいっぺんに髪の毛が抜けるということはありません。

ヘアサイクルと薄毛

日本人の髪の毛の本数は多い人で13万本から14万本、少ない人で6万から7万本といわれています。

間をとって10万本としてちょっと例を挙げてみたいと思います。

髪の毛が10万本だった場合、そのうちの1万本、10%程度が退行期、と休止期にあたります。

そうすると退行期、休止期から成長期に移行する3ヶ月半ほどの過程で1万本の髪の毛が抜ける計算になりますね。3ヵ月半、つまり100日ちょっとで1万本ですから1日平均95本少々です。

1日で100本近い髪の毛が抜けると、「うわー薄毛が進行する」と不安になりますが、それほど心配するレベルではないようです。

しかし、成長期が短くなり髪の毛の生えかわりのサイクルが短くなると薄毛が進行します。年齢を重ねるとともに次第に退行期や休止期の毛が増えてくるのはある程度仕方のないことですが、若いうちにこうなってしまうと薄毛が目立ってきます。

ヘアサイクルの短縮がAGA(男性型脱毛症)

ヘアサイクルが短くなることで髪の毛が薄くなるのが近年取り上げられることも多いAGA(男性型脱毛症)です。

成人男性の頭部がある一定のパターンで薄くなります。

薄毛に関しては近年やっと研究が進んできたようで、治療薬であるフィナステリドが登場しメディアに露出するようになったので病院を訪れて治療を受ける人が増えています。

このAGAについてはまた別のページを設けてもう少し詳しくご紹介したいと思います。

↓AGAに関してはこちらからどうぞ
AGAの症状と原因

 

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